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【イタリアのビザ滞在許可証(Permesso di soggiorno)】必要書類は?書き方は?

【イタリアの滞在許可証(Permesso di soggiorno)】必要書類は?書き方は?
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海外に住むとなると、必ずしなければならない事の1つにビザ申請がありますね。

ビザの申請は、決して簡単ではなく、必要書類を集めたり、記入事項が膨大にあったりします。

また、イタリアでの申請の場合は、かなり時間がかかる事が予想されますので、この点も念頭に置いておいて下さい。

初めて申請する方は、特に心配な事も多いと思いますので、今回はイタリアの滞在許可証(Permesso di soggiorno)の申請の流れについて、私の実体験も踏まえ記載します。

【こんな人に読んでもらいたい】

  • 今後、イタリアの滞在許可書を取得する人
  • 事前に流れを知っておきたい人
  • イタリア国内で申請したい人

ビザは必要?

まず、ビザの取得が必要かどうかですが、日本人がビザなしでイタリアに居られる滞在期間は、90日間です。

観光などこの期間内であれば、ビザの申請は不要です。

90日以上滞在する場合は、ビザの申請が必要になりますが、イタリアの場合、①日本国内での申請又は、②イタリア国内での申請の2通りがあります

在日イタリア大使館に問い合わせたところ、どちらの申請でも問題ないとの事です。

ただし、イタリア国内での申請は、日本人がビザなしで滞在できる90日以内に取得できるようにするようにとの事でした。

イタリアの家族ビザについて

イタリア人の配偶者がいる場合は、配偶者ビザになりますが、私に様にイタリア人ではない配偶者の家族のビザを申請する場合、家族ビザとなります。

イタリアの場合は、家族ビザ保有者も働けます

他のヨーロッパの国の場合は、家族ビザの場合、働けない事があります。

どこで申請するの?

日本国籍をお持ちの方であれば、イタリアの滞在許可証(Permesso di soggiorno)の申請は、①在日イタリア大使館、または、②イタリア国内の移民局での申請の2通りが可能です。

ただし、イタリア国内で申請をする場合は、イタリア入国後、速やかに手続きを行う必要がありますので、ご注意ください。

日本にあるイタリア大使館に電話をして確認をしました。

90日間は日本のパスポートのみでいられますが、期限ギリギリになってから行うのでは、ルール上ダメだそうです。

理想は、この90日以内に、滞在許可証(ビザ)を取得することだそうです。

しかし、現実は、イタリアの移民局はどこも大混雑で、予約自体が90日を超えてしまい事もよくあります。(予約は自動振り分けで選ぶことはできません)

そのため、自分の意図せず、期限内に行うことができない可能性がありますが、申請自体は、入国後速やかに行うようにしましょう。

滞在許可証のカードを持っていなくても、ビザ申請時に貰える紙(下記)を持っていれば、違法滞在とはなりませんので、ご安心ください。

この紙は、郵便局で申請した際に貰えます。申請キット内には入っていません。

専用キットを貰う

イタリアの滞在許可証(Permesso di soggiorno)の申請には、専用のキット(申請書類が入っている物)が必要になります。郵便局で無料でもらえますので、間違えてもまた貰えばOKです。

イタリアの滞在許可証(Permesso di soggiorno)

郵便局によっては、キットの在庫が切れていて無かったりしますので、何件か郵便局を回らないといけない可能性もあります。

どこの郵便局でもらっても、イタリア全土で同じ物ですので、近くの郵便局に無い時は、隣町へ行ったり、中心部へ行ってもらっても問題ありません。

キットをもらったら記入していくのですが、全てイタリア語ですので、少し語学力が必要になります。不安な方は、弁護士さんに頼んだ方が間違いないです。

ポイント①:必要書類

滞在許可証(Permesso di soggiorno)の申請には、身分証明書のコピーの他、家の契約書、住民登録書、勤務先との契約書、家族関係の証明書類など必要になります。

特に、最初の申請には色々な書類が必要になりますが、必要書類はコピーのみで大丈夫です。ただ、念のため、原本も持って行くといいです。

日本の書類(戸籍謄本など)が必要な場合は、アポスティーユの取得とイタリア語への翻訳が必要になります。

イタリア語の翻訳は、イタリア大使館の管轄区で活動する、大使館指定翻訳者のリストがあります。

私は、過去にここに記載されている方にお願いをして翻訳(日本語→イタリア語)をしてもらいました。

ポイント②:郵便局

郵便局での申請は、正直、郵便局員さんによって対応が大きく異なります

全く記入内容を確認しない人や、しっかりと内容を確認する人など様々です。

しっかりと内容を確認されると、時には修正するよう言われてたり、他にも書類のコピーが必要だと言われたりする場合もあります。

一応、建前は、郵便局での申請時に全て完璧にして、移民局へ書類を送ることになっているようですが、郵便局員さんもあまり対応したことがない人だと分からなかったりして、だいたいで申請できたりします。

最終的に、足りなかったり不備があっても移民局で対応するので大丈夫です。

郵便局で申請する

申請自体は、特に難しい事はありません。

必要な書類や身分証明書を持って行き、窓口で対応してもらうだけです。

申請時には、€16の収入印紙(Marca da bollo)が1枚必要になります。

これは、「Tabacchiere」で買えます。

イタリアの収入印紙(Marca da bollo)

郵便局で申請する前に購入しておく必要がありますので、お忘れなく。

郵便局で申請受付が完了すると下記の3つの書類が渡されます。

  1. A4サイズの移民局の予約表
  2. ビザ申請の支払い証明書
  3. 小さい紙

①A4サイズの予約表

②ビザ申請の支払い証明書

ビザ代は約€80です。

③小さい紙

この小さい紙ですが、実際に滞在許可証(Permesso di soggiorno)のカードをもらうまでは、これが仮のビザになりますので、絶対に無くさないようにしてください。

これがあれば、イタリア⇔日本間の行き来もできます。

ローマやミラノなど人口が多い都市だと、実際に滞在許可証(Permesso di soggiorno)のカードをもらうまで何か月もかかったりしますので、この小さい紙がとても重要になります。

移民局へ

移民局へ行く日は、郵便局でもらった3つの紙を持って行きます。

念のため、書類の原本(パスポートなど)も持って行ったほうがいいです。

当日は、入口でA4の予約表を見せれば移民局の中へ入ることができます。

予約表には時間も記載されていますが、正直この時間通りに行くことはないと思っておいた方が良いです。

機械にて自動振り分けされるだけですので、何時間もかかる覚悟で移民局へは行きましょう。

ミラノの移民局では数時間時間ぐらい待った時もありました。

尚、妊婦さん・3歳以下の子ども連れ・お年寄りなどは優先的に対応してくれるので、受付で申し出るようにしてください。

移民局でも、人によって対応が異なります。

書類に不備がある場合は、後日再度行かなければなりません。

移民局でも、基本的には、イタリア語しか通じません。英語は本当に少しだけです。

再度行かなければいけない場合は、いつ来るべきなのか確認しましょう。

口頭だけでなく、何か紙に書いてもらうようにすると、次回移民局に行くときに証拠となりスムーズです。

何も問題なければ、指紋を取って(初回の申請時のみ)この日は終わりです。

ミラノの場合、滞在許可証(Permesso di soggiorno)の受取日は、携帯にSNSで送られてきますので、指定された日時に受け取りに行きます。

私の場合ですが、残念ながらこのSNSが半年待っても届かず、移民局に直接言って事情を説明したところ、当日受けるとことができました。

半年ぐらい待っても連絡がない場合は、直接移民局に行って聞いてみるといいです。

滞在許可証の受け取り

受け取りの時も、郵便局でもらった3つの紙と身分証明書を持って行けば大丈夫です。

ただ、受け取るのにも順番を待つことになるので、当日はスケジュールに余裕をもって行った方がいいです。

必ず滞在許可証(Permesso di soggiorno)を受け取ったら、その場ですぐに確認をしてください。

私は、受け取ったときに、赤ちゃんが泣き始めてしまって、さっと見ただけで滞在許可証(Permesso di soggiorno)を受け取ってしまったのですが、家に帰ってきてよく見ると、なんと、国籍が間違っていました。

恐らくジャマイカ「Jamaica」になってしまっているんだと思います。

日本だと「JPN」の表記になるようです。

私は日本のパスポートを渡しているし、裏面には出生地「Tokyo」って記載があるし、完全に移民局の間違いです。

この時は、カードの有効期限が切れるまではジャマイカで、再度更新時に直してもらいました。

まとめ

滞在許可証(Permesso di soggiorno)の申請は、何度かやればなれますが、最初は結構大変な作業になるかと思います。

何よりも大切なのは、申請書類を間違えず記入し、そして必要書類を全て持ち合わせておく事です。

現時点で、自分の中で予想がつく必要であろう書類は全て用意しておいた方が良いです。

移民局にて、追加で書類を要求されることもありますので、直ぐに対応できた方がいいですからね。

また、ローマやミラノなどの大都市で申請をする際は、かなり長期間かかるつもりでいた方が良いです。