「海外の歯医者は高い」というのは有名な話ですよね。
イタリアも同じです。
何故なら、保険が効かないからです。
もちろん、公立の病院にも歯科はあるのですが、予約でいっぱいでまず行けないと思っておいた方が良いです。
そのため、私立の歯医者へ行くことになります。
今回は、私が実際に虫歯でかかった時の経験も交えながら、イタリアでの歯医者について紹介します。
【こんな人に読んでもらいたい】
- イタリアの歯医者事情を知りたい人
- イタリアに居て虫歯治療を受けたい人
イタリアでの歯医者事情
先に書いた通り、イタリアの歯医者では健康保険が効かないため、全額負担となりかなり高いです。
公立病院でも歯医者はあるのですが、予約がいっぱいでむし歯などで緊急の時は私立の歯医者さんに行かざるを得ません。
ローマには公立病院の歯科専門の緊急外来があります。(もしからしたらミラノにもあるのかもしれませんが)
ここに行けば、すぐに対応してもらえますが、当日数時間待たされる可能性があります。
私の友人は、歯が痛くて、当日緊急外来に行ったけれど、3時間外で待って、やっとのことで診てもらったら、また2週間後来てと言われて、当日は特に何も処置をしてもらえなかったと言っていました。
私立の歯医者
イタリアにも歯医者さんはたくさんあります。私の家の近くにも4、5軒あります。
恐らく、どこの歯医者に行っても金額はほぼ変わらないと思いますので、家から近くのところでいいと思います。
イタリアだと、歯の治療を他の人に見られないように、1人ずつ予約して個室で治療します。
なので、歯医者に行くと歯医者さんと歯科衛生士さんしかいなかったりしますが、それはその歯医者が人気がないのではなく、その時間に自分しか予約されていないためなんです。
歯医者さんは、どこもかなり綺麗で清潔感があります。外装からもそう感じます。
予約方法
急に行って、たまたま空いていればすぐに診てもらえるかもしれませんが、事前に予約をしておくと良いです。
予約は電話でできます。
イタリア語、スーパー初心者の私でもどうにか頭にある単語を絞り出して予約出来ましたので、決して難しくないと思います。
日本語で言うと
「虫歯があるので訪問したいです。予約できますか。」
これだけ電話する前にちょっと言う練習をしてあとは、時間と名前、電話番号を言ってOKでした。
時間と電話番号は数字を言えば大丈夫ですので、まぁどうにかなりました。
歯医者さんによっては、夜遅くまで空いていたり、土曜日の午前中もやっていたりするので、仕事をしている人も予約が取れると思います。
治療までの流れ
イタリアの歯医者は、最低でも2回は行く必要があります。
- むし歯の程度をチェック
- 治療
最初の訪問時は、何もしてもらえないと思っておいた方が良いです。
まず、虫歯をチェックして、どの程度なのかを把握し、実際の治療日を予約します。
私は数日前から痛みを感じていたので、何かしてもらいたかったんですが、痛いままもう1日過ごしました。
痛すぎて痛み止めを飲みました。
薬局で処方箋なしですぐに購入できる痛み止めが「okitask」という薬です。
粉薬ですがレモン味なので、大変飲みやすいです。
2回目の訪問時に、ようやく治療をしてもらえます。
割とプライバシーが守られているので、個室で他の患者さんも居なく、静かな環境で治療してもらえました。
ちなみに、私はガッツリ虫歯だったので3回訪問しました。
妊婦さんへ
一度妊娠中に歯医者に行ったのですが、妊娠7ヶ月で麻酔ができないと言われてしまい、表面だけ直してもらいました。
その後出産をしたのですが、日々の子育てで歯医者に行く余裕がなく、気づいたら痛くなってしまったんです。
ちなみに、麻酔したら6時間程度は授乳できないと言われたので、歯医者に行く前に搾乳をしておきました。
虫歯の治療費用
気になるのは費用ですよね。
一体いくらかかったのか。
ずばり€450です。日本円だと、約6万円です。
一本ですよ。高いです。
歯医者さんに最初に言った時、金額を事前に教えてくれました。内訳はこの通りです。
36番の歯の治療をしました。
1回目:レントゲン(€20)
この時は、目視とレントゲンを撮って、どんな治療が必要なのか何回来なきゃいけないのかの説明がありました。
2回目:虫歯治療(€250)
虫歯を削りました。神経もこの日に抜き、一旦、仮の被せ物をしました。
3回目:歯の形成(€180)
何か問題がないとのチェックと、仮の被せ物をきれいな歯の様に形成し直しました。これで終わりでした。
日本の歯医者だと、行くたびにその日の金額を払うと思うのですが、私が行った歯医者では、全部の工程が終わって最後にまとめて支払いをしました。
最後に
今回、1本の歯に高額な治療費がかかってしまいました。
今妊娠中の方、「ちょっとぐらいだから歯医者行かなくていいや」なんて思わず、ちょっとのうちに歯医者に行って直して下さい。
その方が金額も安くすみます。
そしてなによりも、痛すぎて生活に支障がでると、赤ちゃんの面倒を見れないので赤ちゃんが泣いてしまい負のループに入ってしまいます。
海外に住んでいる方で、「日本に帰国した際に歯医者に行けばいいや」と思っている人は多いと思いますが、妊娠されている方は、多少高くはなりますが、現地の歯医者に行っておくことを強くおススメします。
何度も言いますが、歯医者に行く数日前から痛すぎて寝れず、日中も痛み止めなしには生活できませんでした。
皆さんはこうならないように、歯を大切にして下さい。