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【日本語教師向け・教え方のポイント】 ~NIHONGO Fun and Easy Unit3~

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以前の記事で、「NIHONGO FUN&EASY」の本を使って、どの様にレッスンを進めていくかご紹介しましたが、今回は、それぞれのユニットごとに、実際に教えていて、生徒さんがよくする間違いや質問などをご紹介していきます。

【日本語教師向け・教え方のポイント】日本語の教科書 ~NIHONGO Fun and Easy~日本語業界では定番の「みんなの日本語」。ただ、この教科書は文字が読めない人には使えません。そこで、今回は、文字が読めない人でも日本語学習を始められるテキスト「NIHONGO Fun and Easy」をご紹介します。...

ひらがな・カタカナが分からない人、日本語の勉強を始めてする人におススメのテキストです。

尚、ここでは、著作権の関係上、本の内容全てを紹介していませんのでご了承ください。

また、既に本が手元にあることを前提にしておりますので、それぞれどんなフレーズなのか詳細は省きます。(公式ホームページでも、詳細まで記載がないため)

 

Unit3について

Unit3は「ショッピング」がテーマになります。

全部で4つのフレーズがあり、それぞれのフレーズごと、ページが分かれております。

覚えておくと便利なフレーズなので、ロールプレイなどをしてスムーズに言えるようになると良いと思います。

Unit3 Phrase1

ここでは、単語を変えてたくさん練習できると思います。

主婦の方であれば、スーパーをイメージしてもいいですし、レストランなどをイメージしても良いと思います。

別紙の「Handy Wordbook」に物の名前が載っているので、ここを見ながら行うこともできます。

ここでよく聞かれる質問が「んです」と「です」の違いです。

会話の2で「んです」があり、memoにも英語で説明があるのですが、質問される事が多いです。

まだまだ初心者なので、詳しい説明はより混乱してしまうだけなので要りませんが、短い言葉で違いを説明できる準備をしておくといいです。

質問されなけば、特に先生から違いを説明しなくていいと思います。

Unit3 Phrase2

このフレーズ、最近は多くのお店で既に値段が張ってあることが多く、聞く機会は少ないかもしれませんが、数字を覚える機会として良いと思います。

日本語の数字は、1~10までを覚えてしまえば、実はそんなに難しくないんです。

例えば

「20」は「2と10」で「に+じゅう」

「55」は「5と10と5」で「ご+じゅう+ご」

分けて考えるとそんなに難しくないんです。

日本語は、ただでさえ、ひらなが・カタカナなど文字が分からず難しく感じている人が多いので、少しでも簡単なところもあることをアピールしていくと、学習者のモチベーション維持にも繋がるでしょう。

このページでは、大きい数字(100,1000単位)も出て来ますが、難しそうであれば、スキップしましょう。もちろん、できる人だったらたくさん練習しましょう。

まずは1~99まで言えればOKというスタンスでレッスンを行う方が良いと思います。

Unit3 Phrase3

ここでは、フレーズよりも指示詞と助数詞が出てきますので、そちらで躓く人が多いです。

指示詞はフレーズ2にもあるので、そこを見ながら違いを簡単に伝えるといいです。

また、助数詞は、言える所まで、もしくはよく使う数字(家族の人数など)のみの練習でも良いと思います。

あまり使わない助数詞の言い方をここで、一生懸命覚える必要はないです。

 

ここで時々質問されるのは、会話練習に出て来る「お支払方法は一回」です。

日本のクレジットカードでは、2回払い、ボーナス払いなど払い方がたくさんありますが、海外のクレジットカードは、基本1回払いしかありません。

ですので、なぜここで払う回数を聞いているのか、分からない人がいます。

その際は、日本のクレジットカード機能について少し伝えてみるといいですね。

Unit3 Phrase4

ここでは、少しだけ形容詞を勉強します。

unit10でたくさん形容詞を勉強しますので、もし形容詞をもっと知りたいという人がいれば、unit10のページを紹介してみるのも手です。

気づく人はここで「ありますか」と「ありませんか」の違いについて質問してきますが、したのnoteに説明が英語でありますの、そちらを誘導するといいです。

もし、使い分けはいつなのか、どういった人に使うのかなど、少し突っ込んだ質問が来たら、軽く状況を説明しても良いと思います。

Dialogue&Listening

ダイアログは、大きい数字がありますので、学習者の様子を見て、言うのが難しそうであれば、もっと小さい数字に変更しても良いと思います。

数字が言えないために、他のフレーズも言えなくなってしまうと、意味がなくなります。

Fun and Easyの目的は、少ない語彙やフレーズでも、話せる、言えるようになることですので、重要ではない、置き換え可能である場合は、簡単なものに変更しましょう。