私はサッカーについて全く詳しくないのですが、ヨーロッパに住んでいると時々サッカー留学をしている若い方に出会います。
皆さん、サッカーで食べて行けるようになるため必死に練習しております。
ただ、サッカー留学は決して安いものではないようで、本当はもっと留学していたいけど、費用面で日本へ帰国せざるを得ないというケースもあるようです。
そこで、今回は、少しでも費用を抑えてサッカー留学を続けられるように、実際に私がドイツで出会った青年達の事を踏まえてご紹介します。
ドイツのミニジョブ制度について
ドイツには下記の雇用方法があります。
①月収入が450ユーロまでのミニジョブ（Minijob）
②1300ユーロまでのミディジョブ（Midijob）
③それ以上の給与額
非正規雇用という形態はなく、ドイツではすべての雇用が正規雇用です。
今回ご紹介するのは、月の収入が€450までのミニジョブです。
€450ですので、およそ6万円程度です。
決して多い金額ではありませんが、サッカーと両立するには、仕事ばかりをしていられないので、この金額程度で仕事をセーブした方が良いと思います。
６万円あれば、家賃（シェアハウス・ルームシェアを想定）と生活費はカバーできます。
携帯も格安SIMを使ったり、安いポケットWi-Fiの使用のみにしたり、工夫をすれば割と抑えられます。
また、レストランで働けば賄いがもらえるので、食費も抑えられます。
やりようによっては、多少余裕のある金額になります。
ミニジョブでもビザがもらえる？
結論、もらえる可能性はあります。
日本人がドイツや他のヨーロッパの国に、３か月以上滞在する場合には、何かしらのビザが必要になります。
サッカー留学するには、概ね下記の３種類のビザがメインになると思います。
学生ビザ
３か月以上語学学校などに通う手続きをするともらえるビザになります。
もちろん学費がかかりますし、学校には必ず通わないといけません。
また、学生ビザ発行には、一定時間数以上のコースを申し込まないともらえない所もありますので、サッカーをたくさんしたいと思っても、しっかり学校に通わないといけない場合もあります。
学生ビザは、そもそも「学業メイン」の人に発行されるビザですので、しょうがいないですね。
もし、学生ビザを持っているのに途中から学校に行かなくなると、ビザの取り消しをされてしまう可能性もありますので、学生ビザを持っている場合は、学校の時間は必ず学校に行く必要があります。
学生ビザを発行している学校は、対象者がきちんと学校に来ているかどうか移民局に報告しなければいけないので、サボってばかりいると学校から呼び出されます。
出席率は80％以上などの決まりがありますので、これを下回ると、最悪ビザの取り消しになります。
サッカーメインで留学したい人には、少し厳しいかもしれません。
急に前日に「明日の午後も練習する」など言われても、授業があると参加できない事もあり得ます。
ワーキングホリデー
ドイツのワーキングホリデーは、日本国籍で18歳以上であり、申請時に31歳に達していない人が申請できるビザになります。期限は１年です。
就学や就労は自由にできるので、自身で調整できます。（一つの職場での最長就労期間は6か月までとなっています）
極端に言えば、サッカーだけを１年して、特に就学・就労しなくてもいいです。
ただ、期限は１年だけですので、それ以上ドイツに残りたい場合は、別のビザ（学生ビザや就労ビザなど）への切り替えが必要なります。
サッカーのスケジュールをメインで動きたい人には、調整が自由にできるのでおすすめです。
就労ビザ
ドイツで就労ビザを取得するのは、決して簡単ではありませんが、日本人が多く住んでいる町であれば、割と親日でビザの取得がスムーズなところがあります。
ドイツに実際住んでいて感じたのは「デュッセルドルフ」がおすすめです。
ここは、リトル東京とよばれるぐらい日本の居酒屋やレストランがたくさんある町で、日本人もたくさん住んでいます。
日本食レストランもたくさんあり、サッカー留学を応援したい社長さんもいるので、ミニジョブでも就労ビザを発行してくれたりします。
デュッセルドルフは、ドイツ語ができなくても就労ビザを出してくれる企業が多いです。
メインは、日本食レストランになりますが、サッカー留学で費用を抑えたいなら、レストランで働くのは、食費を抑えられるので良いと思います。
賄いがあるので、そこでガッツリ食べれます。
語学力
ドイツへ行くとなると気になるのが、語学力ですよね。
私が実際に出会った青年の中には、英語もドイツ語も全く話せない子がいました。
もちろん、語学力があった方が絶対に有利ですし、勉強はするようにしてください。
ただ、できなくても、毎日チームメイトと会話していれば少しずつ分かってきます。
必要なのは、完璧な語学力ではなく、必要な事だけを簡潔に伝えられる力です。
サッカーをやっている人の多くは、コミュニケーション能力は高いと思いますので、心配し過ぎる必要はないと感じます。
徐々に勉強をして伸ばし行けば大丈夫です。
監督やコーチとのコミュニケーションの際も、分からないから無視なのではなく、聞こう、分かろうとしている態度を示して、敬意を払うことを忘れないようにしましょう。
ドイツのサッカー留学はひどいのか
ネットで「ドイツのサッカー留学はひどい」との声が見られるので、その原因をまとめました。
スカウト詐欺
有名な選手の名前を出して「ドイツのサッカークラブに入ってみませんか」「第二の○○選手のようになりませんか」などと言ってくる業者があるようです。
このような業者は、契約金や手配料などといってお金を振り込むように言ってくるようです。
そして、そこにお金を振り込むと、それっきり連絡がつかなくなるんです。
誘われると嬉しくて、すぐに話に乗ってしまいそうですが、そんな美味しい話はありません。
お金を振り込むように言われたら、一旦止まって、両親や身近な人に相談するようにしましょう。
突然約束を破るクラブ
契約も交わして、万全でドイツに向かって、クラブに行ったら契約をなかったことにしてくれ、なんて言われて人もいるようです。
どの程度このようなクラブが存在するのか分かりませんが、クラブの信用度も契約する際には重要になって来るのかもしれませんね。
ドイツサッカー留学エージェント
サッカー留学を自分一人で行うのは、恐らくかなり難しいと思いますので、エージェンシーのサポートを受けることをおすすめします。
一人で行うと、先に書いた通り詐欺などに会ってしまうケースもありますので、多少費用は掛かりますが、エージェンシーを通しておくと万が一の時にも対応してくれます。
ユーロプラス
ユーロプラス（EUROPLUS INTERNATIONAL）では、スペイン、ドイツ、イングランド、イタリア、モンテネグロのヨーロッパ諸国をはじめ、世界でのサッカー留学・フットサル留学をメイン業務とし、年間1000名以上をサポートしている株式会社ユーロプラスインターナショナルが運営しているエージェントになります。
ヨーロッパ各国のクラブチームとの強いつながりを持っており、これまで数千名規模でサッカープレイヤーの留学をサポートしてきいるので信頼も強いです。
ヨーロッパにスペイン・イングランド・イタリア・ドイツで事務局を設けるほどとなり、50以上のヨーロッパのクラブチームと提携・協力関係を築いているので、現地でもサポートを受けることができます。
WFC（World Football Conection）
WFWFCでは海外でプロサッカー選手を輩出、またはレベルの高いチームに選手を輩出する事だけが目的ではなく、将来のセカンドキャリアの事を見据えた留学プランを作る事を目標としています。
ドイツ、オーストラリアはじめ世界７カ国、約50チームに100名以上の選手をサポートした実績をもとに、幅広いネットワークを活用し、トレーニング参加のチーム探しから移籍交渉、契約等を代理してくれます。
また海外で住むにあたり、メンタルの部分も非常に大事になってきますので、提携するメンタルトレーナーより定期的にアドバイスを頂けます。
B-WAVE
B-Wave Promotionは、“プロ選手輩出”を第一に据える海外サッカー留学企業です。
常に新しくアップデートされる海外ネットワークにより、幅広い選択肢と多くの可能性を提供しており、選手第一を企業理念に置き、選手一人一人と向き合っています。
ドイツをはじめ、北欧などヨーロッパに幅広くコネクションを持っています。
インプルーブ
過去の契約実績200名以上で、スタッフにはドイツサッカー留学経験者が在籍しており、実際に経験に基づいてアドバンスをしてくれます。
最初は、チームはデュッセルドルフ・ドルトムント・ケルン地域をご紹介しております。
ドイツ専門ですので、ドイツに関する情報は多く持っています。
N26とは
N26とはドイツが本社のオンライン銀行です。完全オンラインのため、店舗はありません。
全てアプリまたはネットでの対応になります。
少し心配に思われる人もいるかもしれませんが、カード紛失なども、自分でアプリからロックする事もできますし、２４時間３６５日チャットでの質問ができたり、オペレーターと話すこともできます。
ただ、全て英語での対応になりますので、もし語学に自信のない方は、友人などに手伝ってもらうと良いです。
※一部の対応は、月額有料のカード会員のみのサービスとなります。
住所・電話番号変更も簡単にできますし、私は使い始めて４年経ちますが、何ら問題なく使えています。
アプリも指紋認証システムが導入されているので、セキュリティー面でも大丈夫だと思います。
ちょっとオンライン銀行には抵抗がある方もいるかと思いますが、口座維持費がかからず、アプリで簡単に送金なども行え、現金引き出しも、どこのATMでも手数料なしでできるので、持っていて損はありません。（月の回数制限はあります）
試しに作ってみるっていうのもありだと思います！
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まとめ
今回は、ドイツでのサッカー留学についてご紹介しました。
最初は、学生ビザやワーキングホリデービザで渡航しても、その後ミニジョブとして雇ってくれる企業を探し、就労ビザに変更できると、より長くドイツに滞在することができます。
ドイツは、ビザ種類変更のために一時帰国する必要はありませんので、ドイツ滞在中に変更できます。
おすすめ日本人が多く住んでいる、デュッセルドルフです。
周辺にはケルンがあり、電車で通える範囲内です。
私自身は、サッカーには詳しくないですが、留学やワーキングホリデー、海外就労の経験がありますので、ビザなどに関する質問は受け付けております。
何かありましたら「お問い合わせ」からご連絡下さい。
一人でも多くの人の夢が叶いますように。
