海外で家探し。
言葉の問題や外国人差別などがあり、案外苦労するのが「家探し」です。
また都市部や好立地な場所は、もちろん人気がありますので、中々良い物件に出会えなかったりします。
今回は、イタリアの家についてご紹介します。
イタリアの家事情
外壁と内装について
イタリアの家は、日本のように外壁も内装もきれいではないことが多いです。
最近建てられたマンションやアパートであれば綺麗ですが、イタリアでは築うん10年で、外壁はボロボロになっていたり、色が汚くなっている家がたくさんあります。
マンションやアパート(恐らく一軒家も同じだと思います)の外壁を新しくするには、大きく2通りあります。
①そこに住んでいる人(又は大家さん)全員から同意・出資を得て行う
②市役所が工事をしてくれるのを待つ
①は大家さん又は、持ち家の場合は住人がお金を出し合って工事を行うため、嫌がる人がいればできません。また、役所等に必要手続きを行わなければいけず、面倒なのでしたがらない人が多いそうです。
ですので、まず①の工程で工事が行われることは少ないと考えておいた方がいいです。
そうすると②の「市役所が工事をしてくれるのを待つ」という事になりますが、一体その市に何棟のマンションやアパートがあるでしょうか。
順番が回ってくるのは、いつになるのか全くわかりませんよね。
このような事情があるので、イタリアの家の外壁は結構汚かったり、少し壊れかけていたりします。
イタリアでも時々地震がありますので、毎回家が壊れないか心配です。
特に「石」で作られていることが多いので、倒れてきたら大変なことになると思っています。
外装は汚くても、内装はリニューアルをしていれば綺麗です。
「リニューアルをしていれば」というのがポイントですが、大家さんの中には、ただ家賃収入が欲しいだけで、壁が汚くなっても、どっか壊れても全く新しくしてくれない人もいます。
借りる際は、きちんと内見をしてから決めた方がいいです!
写真では綺麗でも、その写真がいつ撮られたものなのか分からないので、きちんと確認することが重要です。
しかしながら、あまり汚かったり古かったりすると借りたい人が現れないので、たいていある程度汚くなったりすると大家さんはリニューアルをしてくれます。
私の家は、私たちがリニューアル後の最初の住人になったので、キッチン・トイレ・壁など全部新しいものです。
イタリアの家は外から見るとあんまり綺麗じゃない感じがすることが多いですが、内装は綺麗にリニューアルされていることが多いです。
家具について(賃貸)
イタリアの家(賃貸)には大きくけて2つのタイプがあります。
1つ目は家具付き物件、もう一つが家具なし物件です。
日本の家は、ほとんど家具はついておらず、トイレ・バス・キッチンのみ既に付いていて、その他のベッド・テーブル・いす等は自分で揃えるのが普通だと思います。
イタリア(海外では)、既にベッド・テーブル・いす等が揃っている物件もたくさんあります。
そして、家具がついていない物件については、多くはトイレ・バスのみついており、キッチンを始めその他の家具は無いことが多いです。
キッチンが無い事が多いので、家具なし物件の賃貸はあんまり人気がありません。
賃貸を希望する人は、今後も引っ越す可能性がある人が多いですから、キッチンをわざわざ購入するのは、不便ですよね。
次の物件にキッチンが付いていたら、無駄になってしまいますからね。
もちろん、全ての家具類が揃っている物件の方が人気があります。
イタリア(海外)の物件では、クローゼットが最初から付いていない事が多いので、タンスを買わなければいけません。
家はただの四角間取りで、そこにタンス・ベッド・机などを置いていくイメージです。
場合によっては、仕切りを壊して大きい部屋にしたり、逆に仕切りを作って小さい部屋を作ったりしたりもします。
家を購入するのであれば、何もない状態でも良いと思いますが、賃貸の場合、既に家具が揃っていると便利です。
ちなみに、購入する場合でも、家具付きの物件はたくさんあります。
イタリア(海外)で家を選ぶ際は、家具付きなのか、家具無しなのか、確認する必要があります。
イタリアの家探しサイト
immobiliare
「immobiliare」はテレビのCMも行っているイタリアでは有名な家探しサイトです。
州・市での検索はもちろん、地図が見やすく場所を確認しながら検索できるので分かりやすいです。
地図も、自分で範囲設定が可能です。
idealista
「idealista」も有名な家探しサイトです。
検索の最初に「一軒家」「アパート」「オフィス」「新築」などなど選ぶことができるので、目的に合わせて効率よく検索ができます。
物件の感じは、先に紹介した「immobiliare」とほぼ同じです。
Subito
「Subito」は、家だけでなく家具や車など、様々なものの中古品の販売サイトになります。
その中に「家」があり、こちらでも探すことができます。
ただ、先に紹介した「immobiliare」や「idealista」と比べると多少物件数は減ると思います。
中古(中には新品もありますが)の家具などを書いたいときは、このサイトを見てみるのも良いと思います。
私は、このサイトを通して電子レンジを€20で買いましたが、問題なく使えています。
Euro Estate
こちらは、日本語対応の家探しサイトになります。
ミラノだけでなく、ヨーロッパの各地を網羅しているようですので、ヨーロッパにお住まいの方で、現地の言語に自信がない方には、とてもありがたいサイトだと思います。
ただ、搭載されている物件は、やや高い物が中心になっている印象です。
特に、有名都市の中心部の物件がたくさんあるので、必然的に家賃は高くなってしまうのでしょう。
まとめ
今回は、イタリアでの家事情・家探しについてまとめてみました。
イタリアで家を探す際は、イタリア語でのやりとりになると思ってください。
一部、エージェントを介す場合は英語対応可能な所もあるようですが、基本的にエージェントでもイタリア語のみです。
ここがうまくできないと、残念ながら外国人差別をしまう可能性があります。
結構イタリア人はヨーロッパの中でも、自国民が好きな人が多く、外国人を嫌がる人が多いです。
日本人も、まだまだ外国人差別していると思いますので同じですね。
なので、イタリア語が話せない場合は、残念ですが、より差別を受けやすくなってしまうと思っておいた方がいいです。
必ずしもそうではないですが、その心構えはあったほうが良いと思います。
ただ、多くのイタリア人、みんないい人なので、困っている人がいると助けてくれたり、声をかけてくれたりします。
イタリア語が通じないと分かっても、どうにか話して伝えようとしてくれますので、極度に身構えすぎなくて大丈夫です。