フリーランス・ノマドワーカーの方で、ヨーロッパに住んでみたい人も多いはず。
実は、ポルトガルには、フリーランス・ノマドワーカーの方が取得できそうな2種類のビザがあります。
そこで、今回は、ポルトガルのD7とD8ビザ(デジタルノマドビザ)についてご紹介します。
ポルトガル、旅行で行った人は、みんな「良かった」と言っており、素敵な国です。
興味のある方は、是非読んでみて下さい。
【こんな人に読んでもらいたい】
ポルトガルに住んでみたい人
海外でフリーランス・ノマドワーカーになりたい人
ヨーロッパに住んでみたい人
\ポルトガルで語学学校に通う/
ポルトガル|D7ビザについて
D7ビザは、主に退職者向けのビザとされています。
ただし、要件を満たす人であれば、取得可能ですので、退職者でなくてもD7ビザ取得ができる可能性があります。
ビザ取得後の有効期限は2年で、その後更新することでさらに3年延長することができます。
5 年が経過すると、ポルトガルの市民権を申請できます。
もちろん、扶養家族も同行できますので、将来的にポルトガルに住み続けたい人には、嬉しい条件ですよね。
D7 ビザ保持者が市民権を得るとできる事
- ポルトガルの医療サービス
- 地域の教育サービスと学校
- 職業訓練および専門訓練、ならびに再訓練
- 法的保護とポルトガル法へのアクセス
- 独立した専門家として働く機会
ポルトガル人をほぼ同じような権利を得る事ができます。
D7ビザ取得の利点
ポルトガルの D7 ビザ申請を取得すると、下記の事が可能になります。
- ポルトガルに住み、学び、働ける
- 扶養している子供と両親を連れて、ポルトガルで一緒に暮らせる
- シェンゲン圏内のビザなし渡航が可能
- ポルトガルで事業を開始し、経営することができる
- NHR (非常居居住者) ステータスを申請できる。これにより、ポルトガルで税金を支払う際に多くのメリットが得られます。
- 5年後に永住権またはポルトガル市民権を申請できる
- 1年間居住すると、新生児はポルトガルの市民になれる可能性がある
ポルトガル|D7ビザ取得要件
収入要件
- 独身者:月額€760、または年間€9.120の最低賃金を得る必要があります。
- 既婚者:パートナー (「第 2 の成人」と見なされる) と一緒に申請する場合、少なくとも年間€4,560 (または月額€380) 必要になります。合計すると、年間合計で少なくとも€13.680を必要です。
- 扶養している子供:18歳未満の子供や扶養している成人の子供は、少なくとも年間€2.736(月額€228)必要です。
- 高齢の両親:両親または配偶者の両親を連れて行きたい場合は、D7を申請する前に、引っ越しておく必要があります。申請者は、彼らの経済的支援をするとみなします。
〈日本円換算〉※€1=140円で計算
独身者:月額106,400円・年間1,276,800円
既婚者:年間合計1,915,200円
子供:年間383,040円(月額31,920円)
収入は、毎月の給与がなくても、それを完全にカバーできる定期的な収入があれば、下記の様な物でも大丈夫です。
- 年金
- 知的財産
- 譲渡可能持分
- ロイヤリティ
- 不動産
- 預金からの利息
- 長期固定金利の金融投資
- 会社の従業員でない、配当金 など
その他の要件
下記は、全て必要になります。
- NIF (ポルトガルの納税者番号) 取得
- ポルトガルの銀行口座:NIF を取得したら、ポルトガルで銀行口座を開設する必要があります(リモートで行うこともできます)。申請者として、銀行口座に少なくとも€7,000を入金する必要があります。結婚していて配偶者を連れてくる場合は、少なくとも€10.500が必要です。
- 経済的収入の証明:自分自身と扶養家族または扶養家族を経済的に支えることができることを証明するには、いくつかの書類を提示する必要があります。
- 滞在証明:不動産を購入、または、アパートの長期契約 (最低12か月間)
- 健康保険:健康保険はEU全体をカバーし、12 か月分前払いする必要があります。少なくとも€30.000/一人相当の医療保険に加入している必要があります。
- 無犯罪証明書
D7 ビザの更新と最低滞在要件
年数 | ポルトガルでの最低滞在期間 | 更新後のビザ期間 |
1,2年目 | 1年につき連続6ヶ月または連続しない8 か月 | 3年間 |
3,4,5年目 | 1年につき連続6ヶ月または連続しない 8 か月 | 3年間、永住権、または市民権 |
5年住むと、永住権がもらえる可能性があるなんて、素晴らしいですね。
ポルトガル|D7ビザ費用
審査結果は60日間程度かかります。
- 一時滞在ビザ – €75
- 居住ビザ – €90
「一時滞在ビザ」は、在日ポルトガル大使館からパスポートに紙が貼られた状態で取得します。これは、あくまでも仮のビザなので、ポルトガル入国後に、D7のビザ(ビザカードを貰う)取得と言った流れになります。
デジタルノマドビザについて
ここからは、ポルトガルのD8ビザ・デジタルノマドビザについて説明していきます。
ポルトガル|D8ビザについて
D8ビザは、デジタルノマドビザを指し、2022年から開始になりました。
1年間合法的にポルトガルに滞在することができ、最長5年間の更新が可能です。
ただし、ポルトガル国内から収入を得ることはできません。
つまり、ポルトガルに居ながら、日本の企業から収入を得ている場合などのみ、取得できるビザです。
D8ビザの種類
ポルトガルのD8ビザは、2種類あります。
- 働かなくても収入がある人向け(一時滞在ビザ)
- フリーランス・ノマドワーカー向け(居住ビザ)
①の場合は、安定して毎月最低€3040(約425,600円)の収入 (ポルトガルの最低賃金の 4 倍)が必要になります。
ポルトガル|D8ビザ取得要件
D8ビザ(デジタルノマドビザ)には2種類あることが分かったので、今度はそれぞれどのような要件なのか見て行きましょう。
①一時滞在ビザ
最長1年間ポルトガルに滞在することができ、この期間中は自由に出国および再入国することができます。長期滞在することになった場合は、ビザを更新することができます。
- 非EUまたはEEA市民権
- 滞在予定日から3ヶ月以上有効なパスポート
- パスポート写真2枚
- 健康保険
- 出身国の前科
- 無犯罪証明
- 収入の証明
- 最低€3040/月の収入 (ポルトガルの最低賃金の4倍)
- 独立または一時的な仕事活動のための労働契約または合意
長期的にポルトガルに住むか、まだ決めかねている人は、このビザが最適です。
②居住ビザ
こちらは、ポルトガルに長期滞在し、居住権を取得し、5年後にポルトガルの市民権を取得できます。
長期的にポルトガルに滞在した人は、こちらが最適です。
- SEF (入国管理局) とのインタビュー
- 個人の納税者番号である NIF (Número de Identificação Fiscal )
- ポルトガルの銀行口座
- 外国人雇用主からの雇用契約
- フリーランサーの場合は、クライアントと仕事をしていることを証明する契約書を提示する必要があります
- 毎月の収入を証明する銀行取引明細書と給与明細/請求書
- 税務当局に登録された12 か月の賃貸契約による、ポルトガルでの個人の税務上の居住地の証明
永住権取得を視野に入れているのであれば、是非こちらをトライしてみて下さい。
ポルトガル|D8ビザ費用
費用はD7ビザと同じになります。
- 一時滞在ビザ – €75
- 居住ビザ – €90
「一時滞在ビザ」は、在日ポルトガル大使館からパスポートに紙が貼られた状態で取得します。これは、あくまでも仮のビザなので、ポルトガル入国後に、D7のビザ(ビザカードを貰う)取得と言った流れになります。
まとめ
今回は、ポルトガルのD7ビザとD8ビザ(デジタルノマドビザ)について紹介しました。
ポルトガルは、他のヨーロッパの国のビザ取得条件と比べると、収入面で条件が緩いので、比較的取得を目指しやすいかと思います。
より詳しい情報は、下記のHPから確認してみて下さい。